STORY&CONCEPT

佐賀県神埼市尾崎地区に伝わる郷土玩具。
弘安４年、蒙古襲来(元寇)の際に捕虜となった蒙古軍の兵士により伝えられたのが始まりで、その歴史は県内の陶磁器の中で最も古く、700年以上にもなると言われています。
尾崎焼きの人形づくりは、一度途絶えたこともありましたが、「尾崎人形保存会」によって再興され、現在は髙栁政廣さん、城島正樹さんの手によって存続されています。
白を基調にした赤や青、黄色などの鮮やかな色づかいと、土のぬくもりを感じる素朴で愛らしい姿は、多くの人の心を惹きつけます。
尾崎人形に厳格なルールはなく、表現方法は作り手に委ねられており、伝統を守りながらも、変化していく時代に適合させ、尾崎地区という土地の歴史と文化は、次の世代へとつながれていきます。

Nov.2020