PROFILE

オオハタ エリ プロフィール作品

オオハタ エリ

グラフィックアーティスト

1989年、佐賀県生まれ。

生まれ育ったのは、海と山に囲まれた自然豊かな場所でした。

多様な世代が行き交う穏やかな日常のなかにいた一方で、小さな町ならではの閉塞感に、どこか窮屈さを覚えることもありました。そんなとき、私を少しだけ自由にしてくれたのが、空想や物語の世界でした。

当時は無意識でしたが、あの場所がくれた豊かな自然も、もどかしさから手を伸ばした空想の世界も、どちらも今の私をつくる大切な土壌になっています。

作品づくりを続けるなかで、気づいたのは、私が惹かれてやまないのは、何かと何かの「あいだ」に生まれる現象だということ。

たとえば、光。

光は、何かに触れることで姿を変えます。

水面を揺らす煌めき、木々のあいだを抜ける木漏れ日、ガラスを通ることで現れる新しい色。世界そのものが変わるわけではないけれど、見え方が少し変わる。そんな瞬間に、私はいつも愛おしさを感じ、何度も心を動かされてきました。

私にとって、デザインも、アートも、ワークショップも、すべてはその延長線上にあります。

自分がつくったものや体験が、誰かの中で小さな化学反応を起こす。すると、いつもの見慣れた景色が、ほんの少し違って見えてくる。「次はどこへ行こう」と、新しい冒険を予感させるような、そんな変化のきっかけでありたいのです。

私にとっての「+0.3℃」とは、心や身体が何かに反応し、世界との「あいだ」がほんの少し動き出す温度。

ドラマチックな変化ではないかもしれないけれど、その確かな小さな温度が、あなたの次の一歩に、そっと寄り添えることを願っています。